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ポタリング用バイクを組む。 「SOMA FABRICATIONS・ES」
2018年 04月 05日 *
ポタリング用バイクを組む。 「SOMA FABRICATIONS・ES」_c0087773_20064423.jpg




2月の豪雪もどこへやら。いつの間にか春爛漫。
年末に中古フレームを手に入れて、冬の間にコツコツとポタバイクを組んでいた。
ひとまず完成したので、記録しておこうと思う。

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フレームは「SOMA FABRICATIONS」の「ES」というモデル。サイズは54cm。
個性的なSOMAのラインナップの中では、一番地味でベーシックなモデルだろうね。
一応、今でもカタログの片隅に残っている現行品だけど、カラーからして2013年モデルかな。
手持ちのパーツがほぼ移植できることと、この渋いカラーに一目惚れ。
やはり伝統のヨーロピアンブランドより、自由なアメリカンバイクに惹かれるね。

モノとしては、クロモリチューブのコンフォートなロードバイクと言ったところか。
太めのタイヤが履け、フェンダーやキャリアのダボ穴もついている。
最近のこの手のモデルはディスクブレーキ仕様が普通なので、やや時代遅れ感はある。

クロモリチューブはタンゲ・プレステージ。
私がスポーツバイクに興味をもった高校生のころはクロモリも現役、「タンゲ」のブランドには憧れたものだ。
自家塗装したフレームに、デカデカと「TANGE」のステッカーを貼った記憶がある。(実際は無名のチューブ)
まあ、すぐに憧れは極太のアルミチューブに取って代わられたけどね…。

そんな「タンゲ」も現在は台湾製とのこと。
今の「プレステージ」は、かつてのシビアなレーシングスペックとは違うモノみたいだし、気楽に乗りたい。

フォークもSOMAのクロモリ製。(タンゲ・インフィニティ)
当時はフォークが別売だったようで、現行のセットとは違うユニクラウンのモノ。
ヘッドセットはタンゲ精機で、ここまでが一式の中古品だった。

届いたフレームは、塗装の剥がれやサビも散見されて、お世辞にも程度が良いとは言えない代物。
でものんびり走るポタ用だし、そんなヤレ具合もアジと思える程度ではある。

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ちなみに、アメリカ在住の友人も、昨年夏にSOMAのフレームを購入している。
真似した訳ではないけど、昔から彼とはなにかとシュミが合うのだ。
年齢も居住地も離れているのに、ずっと繋がりがあるのはそういうことなんだろうね。
一応、SOMA被りするかもよ?と了解は得てる(笑)

※※※※

そんなフレームに組み付けるパーツは、新品・中古品にロード系・MTB系が入り乱れたMixture仕様。

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ドライブトレイン・ペダル
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ドライブトレインは基本的に前のバイクから移植。
フロントは36Tのシングル、リアは11T-32Tの9速仕様で、平地メインのポタリングならこれで十分だ。
デオーレのディレイラーをダイヤコンペのフリクションレバーで操作する。

クランクは形式不明の古いMTB用で、スクエアな形状がとても気に入っている。
チェーンの脱落とズボンの巻き込み防止にバッシュガードを装着。

ペダルはストップ&ゴーが頻繁なので、フラペ仕様で。
以前はプラのデカペダルだったけど、雰囲気をあわせて三ヶ島の「RMX」をチョイスした。

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ハンドル・ブレーキレバー・ステム
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ハンドルまわりも前のバイクから移植。
ハンドルはON-ONEの「ミッジバー」で、ブレーキレバーはTRPの「RRL SR」を。
実際のところはドロップバーは不要なんだけど、なんだかこの組み合わせが気に入っているので。
でも、将来的には替えるかも。

アップライトなポジションを出すために、角度強めのステムをチョイス。
日東のクロモリステム「UI-2」の90mmで、某ショップ別注品のハンドルクランプ25.4mm仕様
スリムなクロモリステムにあわせて、同じ径のクロモリ製コラムスペーサーも。
ベルはだんだん味の出てきた扇工業のコラムスペーサー一体のモノ。
ベルの役割は、ケモノ避けの意味合いが強いが。

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サドル・シートポスト
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サドルはブルックスの「B17」を。
一度は乗りたい革サドルのド定番、安く出ていたので思い切って購入してみた。
このモデルは早く馴染む様に加工が施されている「Aged」仕様。
その分耐久性は落ちるらしいが、せっかちなので時間をかけて馴染ませるなんで出来ない。

アップライトなポジションな上に、ペダルもゆるゆるとしか漕がないから、サドルへの荷重の割合が多い。
のんびりポタならサドルは何でもよさそうだが、意外と尻への負担が大きいそうだ。

ちょっと乗った限りでは、新品状態でも悪くない。
一部アタリを感じるけど、きっとこれからフィットしてくるのだろうね。
気軽なポタリング、レーパンやパッド入りのインナーすらも履きたく無いから、サドルとの相性は大事。

シートポストはミケのクラシカルなライン入り。
モデル名は不明の中古品。
重くて角度調整もやりにくいけど、単純にルックスが好みだから。

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ホイール・タイヤ・ブレーキ
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ホイールは、手持ちのもので済ませようと思っていたけど、何点か不満なところが。

手持ちのホイール①は、シマノ製の安い完組。
基本的に十分なんだけど、スポーク数が少ない。
フロント16H・リア20Hと、未舗装の堤防を走るとなるとなんだか不安を感じる。
藪がちなところに突っ込むと、巻き込んで折れたりしそうで…。

手持ちのホイール②は、前のバイクの純正品。
スポークが32本なのは良いんだけど、リムがマビックの安物のせいか、どうにもブレーキの効きが悪い。
あとメーカー不明のハブのラチェット音が大きいのが気に入らない。
(鳥見ポタで、煩いラチェット音は致命的!)

という訳で、程度の良さそうな中古を見つけたので買ってしまった。
アラヤ「AR-713リム」+シマノ「ティアグラハブ」を組み合わせたモノ。32H。
どこかのレビューで読んだ通り、AR-713はR55C4シューとの相性が良いらしく、ブレーキの効きはGOOD!
シマノのフリーはラチェット音も静かで、安心して鳥に近寄れる。

タイヤは今のところパナレーサーの「グラベルキング700×28C」。
本当は32Cくらいにしたいけど、訳あってこの太さ(後述)

ブレーキは、ベーシックなキャリパーブレーキ仕様。
このフレームは57mmのロングアーチが必要とのことで、シマノの「BR-R451」を新規購入した。
上記の通り、シューをR55C4に交換したので、十分満足の効き具合を得ることができた。
前のバイクでは上位モデルの「BR-R650」を使っていたが、シューが同じなら性能は遜色ないかも。
もっとも、パーツの高級感はかなり差があるけど。

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フェンダー・スタンド
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今回のバイクを組むにあたって、一番苦労したのがフルフェンダー(泥除け)の取り付け。
他のパーツは基本的にはボルトオンだが、フェンダーは現物合わせの加工が必要なのだ。
初めての作業ということもあって手こずった。

モノはディズナの「ロードフェンダー」というもので、プラスチック製。
フレームも「32c tires with fenders」って書いてあるし、フェンダーも32Cまで対応のスペック。
でも、実際に取り付けるとリアブレーキ付近が狭く、28Cでも干渉してしまう…。
対策として付属の厚いプラ製ステーは使わず、薄いステンのステーを加工して使用。
ステーとフェンダーは、ナット止めだとブレーキに干渉するので、リベット止めとした。
これでなんとかグラベルキング700×28Cが装着できた。
軽く未舗装路も走ってみたが、ダボ穴にしっかり取り付けられたフェンダーは揺れも少なく安定している。

苦労してフルフェンダーを取り付けたが、さすがに雨の日に走るつもりは無い。
雨上がりに地面が濡れていても、出発を躊躇しなくて済むようにという理由。
そして、未舗装の堤防でイヌのフンを巻き込んだことが一度あってねぇ…。
まあ不要なら取り外せば良い。とりあえず試してみないと気が済まないので。

せっかくのフルフェンダーなので、丸いリフレクターも取り付けてみた。
上下に動くペダルとフェンダーのリフレクター三点セットは、意外に視認性が良い。
ママチャリが普及している日本では、すぐに自転車とわかるアイコンになっていると思う。
状況に応じてテールライトも追加すれば良いだろう。


自転車を入れた写真を撮ることが多いので、ぜひスタンドは欲しい。
前のバイクではセンタースタンドを使用していたが、フェンダーのせいで取り付けられなくなった。
代わりに、脱着式の簡易スタンドを購入してみた。
リアのクイックレバーに挟み込んだアダプターに棒を差し込むタイプで、これが意外に秀逸。
見た目以上にしっかりしていて、結構な荷物を積載していても問題無かった。
棒を抜けばほとんど見た目は気にならなくなるので、普通のロードバイクにもおすすめかも。

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バッグ・キャリア
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個人的にポタバイクで重要視しているのが、十分に容量のあるバッグ類だ。
気温にあわせて着脱するウェアや、走行+αを楽しむ小物類の収納が、ポタリングをより快適にしてくれると思う。

と言うわけで、年末に半額になっていたBlackburnの「CENTRAL TRUNK RACK TOP BAG」を取り付けた。
このバッグの気に入っている点が、サイドのポケットが拡張できる「ジップダウンパニア」の機能だ。
かなり嵩張る防寒着も収納できるので、特に春や秋には活躍してくれると思う。

野鳥観察で愛用している双眼鏡や図鑑、カメラ、予備チューブと空気入れ、ゴツ目のチェーンロックも余裕で収納。
先日の自転車通勤では、職場の作業服や弁当なども収納して快適に走れた。

バッグを固定するキャリアは、Blackburnの「MTN-2 RACK」というモデル。
古いモデルの中古だが、おそらく26インチ向けのキャリアだと思う。
狙い通りに荷台が低めにセットできたので、高さのある上記のバッグが上手く収まった。
今回のフレームにはキャリアダボがついているので、ガッチリと固定できて安心感がある。

携帯工具とタイヤレバーは、別の自転車に乗るときは移動するので、ポーチに収納して隙間に取り付けた。


※※※※

距離はせいぜい50km程度まで。
少々の未舗装路も気兼ねなく走れて、退屈なパートはそこそこスピーディに移動。
普段着で違和感なく乗れて、双眼鏡やカメラなどもすぐ取り出せる状態で携行したい。
写真の脇役としてバイクが写り込むことも多いので、ルックスも自分好みであってほしい。

こんな条件で組み立ててきたのだけど、結構思い通りに仕上がったと思っている。
とにかく、思い立ったら走り出せる仕様に。
面倒くさがりで心配性の私には、これが一番大事なのだ。

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以前のバイク、シュウィン「LE TOUR LEGACY」のフレームはまだまだ使えるし、パーツも一台分揃っている。
こっちはSTIの2×10速仕様、余計なモノは取り付けない通常のロードバイクとして組み直すつもり。
昨年は一度もレーパン・ジャージを着なかったが、今年はトレーニングとしてもちょっと走りたいんだよね。

by daisuke_youmei | 2018-04-05 21:06 | 自転車 *
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