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再び京都へ。 ~ 琵琶湖疏水 と ねじりまんぽ ~
2015年 11月 30日 *
再び京都へ。 ~ 琵琶湖疏水 と ねじりまんぽ ~_c0087773_18161613.jpg




晩秋になっても暖かい日が続いていたが、いよいよ北陸の冬らしい空模様になってきた。
そんな冷たい雨から逃れて、先週に引き続き晴れ予報の京都へ行ってきた。
(ちなみに先週ご一緒したお二人も、同日京都に「逃避」していたみたい)

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どうも気になるのは「琵琶湖疏水」の一連の施設で、特に「インクライン」を見逃したのが心残りだ。
試しにヨメさんに「京都で行きたい所ある?」と聞いてみると、数年前に行った「青蓮院の襖絵」がまた見たいと。
「青蓮院門跡」は「インクライン」のある蹴上のすぐそばだし、娘の為に「京都市動物園」も近い。
と言うわけで、急遽、家族で日帰り京都旅行と相成った。

今回、滋賀県・大津まではマイカー、そこから京都入りは電車に乗る。
いわゆる「パーク&ライド」ってやつで、京都地下鉄と京阪大津線の1dayチケット(大人1100円)を購入。
このチケットを買うと、特典として「浜大津公共駐車場」の駐車料金の割引もある。
「浜大津」から「蹴上」までは20分ほど。
京阪京津線は地下鉄東西線に乗り入れているので乗り換えは不要だ。
混雑を感じること無く京都入りすることができた。

「インクライン」は蹴上駅の上、三条通に沿って走っているが、どこから入るのか?
歩道を歩いて行くと、インクラインの下を通る歩行者用のトンネルがあった。
古いレンガ作りのトンネルで、これが「ねじりまんぽ」とのこと。
この単語、つい最近も別な場所で聞いたような?と記憶をたどると、先日家族で三国をサイクリングした時に上を走った「眼鏡橋」だ。
あの橋も「ねじりまんぽ」と呼ばれる構造らしいのだが、その変なネーミングが記憶に残るばかりで意味は??
そんなことをぼんやり考えながら通り抜け、ふと振り返った瞬間、その意味が理解できた。
天井のレンガが、螺旋を描くように「ねじれ」て積んであるのだ。
これは上を通るだけではわからないから「眼鏡橋」の時は気づかなかったのも無理はない。
ちなみに「まんぽ」とは、語源は諸説あるようだが、線路などの下を通る小さなトンネルのことらしい。
ねじれている理由は、下の通路と上の鉄道が直角に交わっていないからで、確かにここも眼鏡橋も地図で見ると斜めに交差している。

「ねじりまんぽ」を抜けて直ぐの右手のスロープから「インクライン」上に出れそうだ。
ようやく見れた「インクライン」は想像以上に長く、あたりまえだけどまっすぐだった。
先週自転車で走ったからわかるけど、蹴上の坂はなかなかの勾配で、ここを船が上下していたのはスゴイ。

ひとしきり「インクライン」周辺を散策した後、先週も行った南禅寺境内にある「水路閣」に向かう。
この「水路閣」の流れは北上していき、その堤上の道が有名な「哲学の道」らしい。
いつか「哲学の道」通って「銀閣寺」まで歩いてみたい。

次は「琵琶湖疏水記念館」へ向かう。
ここはその名の通り、琵琶湖疏水に関連したいろんなものが展示してあるが、地下にあるジオラマが面白かった。
ボタンを押すと該当箇所にライトが点灯し、説明のアナウンスが流れる。
疎水の流れや関連施設の位置関係がわかりやすくて興味深かった。
いろんなギミックが仕込んであるので、娘も違う意味で楽しんでいた。

最後に「蹴上発電所」を見たいのだが、娘とヨメはちょっと飽きてきたようだ。
一足先に動物園に行ってもらい、一人で見に行った。
「蹴上発電所」は日本初の商用発電所らしく、「インクライン」の電力もここから供給されていた。
第一期の建物はもう無く、現在残っているのは第二期と第三期の建物だ。
現役の発電施設のため中に入ることはできず、外から眺めるのみ。

以上で今回の琵琶湖疏水関連の散策は終わり。
人気のある神社仏閣の混雑ぶりに比較すると、「水路閣」以外は閑散としている。
もっとも、今年の春に観光船の試験運行の募集があったが、倍率20倍の狭き門だったらしいので、熱いファンは多いのだろう。
多少の前知識を得た上で回るとなかなか楽しめるし、ちょっとツウっぽいではないか(笑)
それにしても「ねじりまんぽ」が個人的には大ヒットで、その後に見たものが霞むほどだった。
ちょっと他のところにある「ねじりまんぽ」を探しに行きたくなったかも!?

再び京都へ。 ~ 琵琶湖疏水 と ねじりまんぽ ~_c0087773_18163333.jpg

その後は動物園の娘たちに合流。
市内にあるこじんまりとした動物園だが、娘も私達もそれなりに楽しめた。
この「京都市動物園」だが、明治36年に開園の歴史ある動物園らしく、琵琶湖疏水と同時期だ。
「琵琶湖疏水記念館」の当時のジオラマにも、しっかり「動物園」とあった。
そのジオラマの説明で知ったのだが、近辺の「南禅寺界隈別荘」に関する話も興味深い。
明治における琵琶湖疏水事業の影響の大きさが伺える。

※※

岡崎の長い行列のうどん屋を横目に、適当なカフェで昼食をすまし、「平安神宮」を参拝。
その後、ヨメさんのお目当ての「青蓮院門跡」に向かう。
初めて見た時ほどの感動はなかったが、ここの青い蓮の襖絵は、何か心惹かれるものがある。
実は帰宅後知ったのだが、この襖絵はかなり最近(平成17年)に描かれたものらしい。
落ち着いた庭園にも違和感なくマッチしているものの、えらくポップな絵柄だとは思っていたが、どうりで。
しかし歴史ある寺院に現代の絵を追加するってのは、なかなか思い切ったことだ。
南禅寺の境内の「水路閣」も、当時は賛否両論あったと思うが、今では寺院の雰囲気にすっかり溶けこんでいる。
いろんな神社仏閣でライトアップした夜間の拝観をやっているし、京都は古いものと新しいものの融合に抵抗が薄いのだろうか?

※※

以上で観光は終了。
せっかく都会に出てきたので、あとはショッピングへ。
地下鉄で「烏丸御池」まで移動し、ぶらぶら歩きながらアウトドアショップや自転車屋を回った。
すっかり暗くなってから「鴨川」の堤防を歩いたが、街灯は無く想定外に暗い。
スマホのライト片手に、二条大橋の北にある「飛び石」を、娘の手を引いて渡った。
「三条駅」から電車に乗り、「浜大津」に戻ったのは八時過ぎで、帰宅は10時を回った。

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後半のショッピングで時間と体力を消耗したけど、観光自体は混雑もなくスムーズに楽しめた。
先週のサイクリングと今回のパーク&ライドで、「京都=混雑」のイメージが払拭されてきた。
ある程度下調べをした上でエリアを絞れば、十分日帰りで観光を楽しめそうだ。
また違うエリアの観光も計画してみよう。
by daisuke_youmei | 2015-11-30 18:25 | 旅行 *
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