Top
一年越しの計画。 ~丸岡谷から白山釈迦岳~
2014年 09月 08日 *
c0087773_20372591.jpg




もう夏も終わりかけの9月7日(日)今年最後の沢登りに行ってきました。
場所は白山釈迦岳から流れ落ちる「丸岡谷(まるおかだん)」
メンバーはYAMAさんObaさんみっちゃんkojiさんmieさん、モッチー、ヤス、私。
山スキーの大先輩、YAMAさん・Obaさんは、近年は行ってないものの、沢登りも超ベテラン。
そんなお二人にサポートをお願いして、最近沢を始めたメンバーを加えた8人でワイワイ楽しんできました。

----

この日の天気は朝方まで雨、のち晴れ。
回復傾向ではあるものの、前夜の雨脚に若干の不安を持ちつつ現地に向かう。
最近増水での事故を良く聞くので慎重に判断したい。

6:00 市ノ瀬を出発。
この日は別当出合までの交通規制が無いらしく、市ノ瀬はかなり空いている。
吊橋を渡り、車道、ショートカット、林道を歩き、1時間で入渓地点の地蔵前カーブ。
林道から見る丸岡谷下部はかなり急峻だ。(動画 0:15)

うっすらした踏みあとをたどり、藪を漕いで沢に下りる。
空はガスがかかっているものの、雨が降りそうな気配はなく、前夜の雨の影響も感じられない。
基本的に大きい岩のゴーロ帯で、林道から見たとおりかなり急な谷のようだ。

ゴロゴロした岩をよじ登りつつ高度を稼いでいくと、4mほどのCS滝が現れた。
これは右側をヘツリ、四つんばいで滝裏をくぐり抜ける。
水が冷たいが、なかなか面白い滝だ。
(動画 0:57)

再びゴーロを進むと、6mほどの滝。
垂直に近いかなり急な滝だが、流芯右の凹角部が登れそうだ。
kojiさんがフリーで抜け、ロープで後続を確保。
張り合って私もフリーで(笑)
高さがあるので落ちたらヤバイが、スタンス・ホールドが豊富でグイグイ登れる。
初滝登りのみっちゃんも果敢に挑戦し、問題なく突破。
私たちが遊んでいる間に、ベテラン二人はあっという間に高巻き!
(動画 1:18)

だんだん谷の幅が狭まってくる。
やがて3mほどのスダレ状の滝が出てきた。
流芯突破を試みるが、ホールドがもげて滝つぼにドボン。
前回の八池谷でも同じような目にあった。
これからは、沢のガバは取れると思っておこう・・・。
諦めて左側を巻く。

ゴーロが途切れ、枯れたスラブ状の岩盤が現れた。
ガスが切れ、日が差してきたので、しばし甲羅干しで体を温める。
先ほど滝つぼに落ちてずぶ濡れなので寒い・・・。
(動画 1:40)

やがて水が枯れ、伏流水となる。
少しわかりにくい二股で、藪の無い方が本流の場合が多いとYAMAさんにアドバイスをもらう。

水の枯れがちな沢をどんどん詰めていくと、本日の核心の大滝が見えてきた。
これはスキーで来たときも露出していた滝で、雪に埋まったイメージより圧倒的に巨大な岩盤だった。
昨年のGWの写真と並べると下のような感じだ。

c0087773_20401413.jpg

滝というより、全体的に逆層の濡れた岩盤でとても登れそうも無い。
左(右岸)を巻いていく記録もあるが、私たちは右のルンゼ状の部分を詰めることにする。
上の写真の赤線部で、ちょうどスキーで滑ったところだ。
写真で見る限り簡単そうだが、草に覆われた下は不安定なガレ沢、頭大の石がグラグラで気を使う。
適当な間隔をあけ、落石に細心の注意をして登る。
上部はかなり急な泥斜面なので、写真の破線のあたりで笹薮をトラバース。
2m後の後続も見えない位の激藪で、先行して抜けたYAMAさんの声を頼りに進む。
しっかりした藪が手がかりになるとは言え、結構な急斜面で緊張が続いた。
やはり核心部、左を巻いてもおそらく大変だったと思う。

ちなみに、残雪期に露出している部分はどこだろうと写真を見比べてみた。
撮影している距離・角度が違うので確信は持てないが、下の写真で赤枠で囲った部分ではないだろうか?
もしそうだとすると、緑の破線辺りまで雪で埋まっていることになる。
人のサイズから想像すると、5月の残雪期でもかなりの積雪量だ。

c0087773_204055100.jpg

大滝を過ぎると一気に雰囲気が変わり、ゴロた岩が無くなりナメが続く。(動画 2:24)
しっかり上体を起こし、フェルトソールのフリクションを信じて歩く。
徐々に谷がV字状に切れ込み、源頭部の様相を帯びてきた。
どんどん詰めていくと、最後の大きな二股が現れた。
右に行くと釈迦岳と前峰のコルに詰め上がり、以前スキーで滑ったところだ。
でも、今回は左の本流を詰めることにする。

ちなみに、この部分に雪がついていると下の写真のようになる。

c0087773_20424135.jpg

撮影場所がかなり違うのでわかりにくいが、帰り道から見下ろした二股付近はこんな感じ。

c0087773_204254100.jpg

雪が無いとかなり切れ込んだ谷だが、雪があるとかなり緩やかになる。
それだけ谷底に雪が詰まっているということだろう。

話を戻そう。
二股から左の本流をたどるが、出だしに2mほどの段差があり、ホールドが乏しくいやらしい。
スラブで支点がまったく取れないので人間アンカーでロープを出す。
いろいろ工夫しながら、みんなで協力して難所を乗り越えるのが楽しい。

どんどん狭くなるV字の谷。
やがて両脇の藪が谷に覆いかぶさってきて、その下をくぐるように詰めていく。
そして突然藪が切れると…。
すばらしい草原が広がっていた!!
天国のような光景に一同感嘆の声があがる。
花の季節は終わっているが、ぽつぽつ高山帯の花が残っていた。
全盛期はさらにすごい景色が広がっているのだろう。
ただ、早い時期だと雪渓に苦労するそうだ・・・。
比較写真の積雪量を考えると納得できる。

時刻は12時を回り、ここで待望のランチタイム。
ときおり太陽も顔をだし、我々のみで貸切の絶景を楽しみながら簡単な食事を取る。

c0087773_20484845.jpg

ここで沢装備を解除し、シューズを履き替えて下山ルートである釈迦新道を目指す。
YAMAさんのナビゲーションで、細い支沢をたどる。
それなりに藪コギだが、支沢を利用したことで比較的楽に登山道に出れた。
ただ、タイツを脱ぎ、半袖Tシャツに着替えてしまったことは失敗だった・・・。

帰りに一応「白山釈迦岳」のピークを踏み、あとは長い道のりを下るのみ。
途中でずっとガスの中だった白山方面のガスが途切れ、御前峰の姿を見ることができた。
みんな疲労がたまっているので、ゆっくり3時間半かけて市ノ瀬に無事下山。
出発から10時間半の行程で大満足の山行だった。

c0087773_2049944.jpg

-----

実は昨年の同時期に計画したものの、悪天で今年に持ち越しになっていたこの計画。
今年は不安定な天候続きでしたが、無事達成することができました。
この丸岡谷はスキーで滑った谷だけにとても楽しみにしていたんですよね。

以前から、「高山の源頭部に抜ける沢登り」を経験してみたかったのですが、想像以上にすばらしかった!
大勢の人が「天国のよう」と形容する理由がわかりました。
山スキーでもそうですが、一般登山道からは見れない景色っていうのも満足感が高い理由だと思います。
ただ、そういったところに足を踏み入れることに反対意見も多いと思うので、節度ある行動をしたいですが・・・。
「滝を登る」沢登りもめちゃくちゃ楽しいですが、こういった「山に登る」沢もホントすばらしいですね。
今回は、一応ピークまで踏めたので喜びもひとしおかも。

そして無事達成できたのも、ベテランお二人の協力があってこそ!
「ロートルは無理せず高巻き」なんて言っていますが(笑)、瞬時にルートを見極め、あっという間に滝の上に行っちゃう技術は多くの経験の賜物。
大滝での高巻きや登山道までのルートファインディングではさすがの貫禄でした。
「もう最後」なんておっしゃらずに、また来年も行きましょう!!

今年はこれで沢登りは終わり。
天候が不安定な夏でしたが、4回沢で遊べて大満足。
ご一緒していただいたみなさん、ありがとうございました!!


※kojiさん編集の動画です。

by daisuke_youmei | 2014-09-08 22:19 | 沢登り *
<< 岳沢小屋で昼ごはん。 ページトップ 関西&福井のジョイント沢ツアー... >>
The Original by Sun&Moon
ASPアクセス解析