極上のフィルムクラストを堪能。 ~三方岩岳・野谷荘司山縦走 白谷左俣滑降~
2017年 04月 25日
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2017年4月23日(日) 三方岩岳・野谷荘司山縦走 白谷左俣滑降
メンバー:Obaさん、TKGさん、みっちゃん、kojiさん、ナカオさん、ヨウメイ
使用マテリアル:アルペン(カルフ ストーム)
賞味期限ギリギリ?な白川郷エリアへ行ってきました。
三方岩岳から野谷荘司山へ縦走後、このエリアの主役「白谷左俣」を滑ってきました。
「白谷左俣」の滑降は五年ぶり二度目です。
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【5:00】大野、【6:30】「道の駅 白川郷」で、それぞれ合流。
「白山白川郷ホワイトロード」の「馬狩料金所」前に駐車。
人気エリアなので、あふれる車を想像していたが、我々以外は一台のみ。
準備を整え、【7:00】出発。
雪が切れぎれなのでスキーを手に持ち、(上流に向かって)右岸を歩く。
まずは「三方岩岳(さんぽういわだけ 1736m)」を目指す。
基本的には夏道上をたどるが、取付き付近は少々ヤブこぎ。
おろしたてのソフトシェルパンツなのであまり汚したくないなぁ。
雪が出てきてからもシール歩行が難儀なので、板を担いで直登。
結局、斜度が緩くなる1250m付近までツボ足で歩いた。
まあ、今後の白山に向けてのボッカ訓練ということで。
(ちなみに当記事は私個人の覚え書きなので、全行程シールで通したのメンバーもいます)
しばらく快適な尾根歩き、背後には北アルプスの山々が見える。
1500m付近からは痩せ尾根になってきたので、アイゼンを装着し再びツボ足で歩く。(写真:上段左)
緩んだ雪ではあるが、蹴り込まなくて済むのでアイゼンを付けたほうが楽だ。
三角点1586.3mから一旦下って、主稜線まで最後のひと頑張り。
岩壁間のコルへ向けてのトラバースはちょっと怖いが、なんとかシールのままクリア。
主稜線上に出るとデッカイ白山がお出迎えしてくれた。
なんどか踏んでいる三方岩岳のピークは、やんわりと巻いて付近を通過するのみ。【11:00】
次は「野谷荘司山(のだにしょうじやま 1797m)」まで縦走する。
白谷側は雪庇が張り出しているので少し西寄りを歩く。
思ったよりもアップダウンがあるが、白山に元気をもらって進む。(写真:中段左)
【12:30】「野谷荘司山」に到着。
白山や御嶽山、乗鞍岳、北アルプスの山々を眺めながらランチタイム。
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【13:00】滑降開始。
山頂から白谷まではちょうどよい足慣らし。
長かった歩きモードから滑降モードへ気持ちを切り替える。
いよいよメインディッシュの「白谷左俣」へドロップインだ。
雪庇の間から、切り込み隊長のkojiさんが飛び込む。
緊張の1ターン目直後、ものすごい音と共にスラフが流れた。(写真:下段左)
ザラメの表面に薄氷が張った「フィルムクラスト」が崩れる音だ。
音の大きさにびっくりしたが、美しい氷のシャワーにしばし見とれる。
その後、各自ドロップインの儀式を済ませて、白谷の大斜面を楽しむ。
出だしこそ急だが、素直な斜面は滑りやすい。
しかし、調子に乗ると痛い目に遭うので注意…。
動画を撮り合いながら、どんどん滑り降りるとデブリが出てきた。
斜面は荒れ、落石も混じるようになってきたので安全運転モードに切り替え。
大きな堰堤の下で右岸に渡渉。
林道上の切れぎれの雪をつなぎ、最後は少し歩いて無事ゴール。【14:15】
貸し切りの白谷左俣、麓からも我々のシュプールが確認できた。
YAMAさんがお休みだったので、私の編集です。【動画】
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春の白谷はデブリランドのイメージでしたが、面ツルの極上のフィルムクラストを堪能できて最高でした。
パウダーの時期には雪崩が怖いので、やはりこのエリアは春がいいですね~
個人的には、バンクにイメージ通り当て込めて、記憶に残るワンターンを刻むこともできました。(写真:下段右)
テレを初めて以来、ある意味アルペンは妥協の選択でしたが、改めて楽しいと思える一日だったかも。
ちょっとロッカーの入った、軽量なセミファットのアルペン板が欲しいなぁ。なんてね。
by daisuke_youmei
| 2017-04-25 19:34
| スキー
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