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真っ白な白山を滑る。 ~白山・湯ノ谷 山スキー~
2013年 05月 01日 *
真っ白な白山を滑る。 ~白山・湯ノ谷 山スキー~_c0087773_2229454.jpg




GW前半の4月28日、白峰ゲートが開いたばかりの白山へ山スキーに出かけてきました。

今回のルートは、市ノ瀬→別当出合→室堂→湯ノ谷→白山釈迦岳→丸岡谷→市ノ瀬。
ぐるっと一回り、結構なロングルートです。

※※※

早朝5時、市ノ瀬を出発。
足元はジョギングシューズ、板とブーツを担いでテクテク歩きます。
1時間ちょっとで別当出合に到着。
前日の雪が融けて再凍結、足元ツルツルです。
たくさんの登山者、山スキーヤーでにぎわってます。

スキーブーツに履き替え、ようやく山岳エリアに。
そして、早々に第一関門の「恐怖の吊橋」を渡ります。
なにが恐怖って、冬季は踏み板が撤去されてるんです。
15㎝程の鉄骨の上をそろそろ歩きます。
ところどころ凍っていてナカナカのスリル感!!



急な石段を登り切ったところでスキー装着。
早々に尾根に乗っかり高度を稼いでいきます。
朝のうちは残っていた雲も消え、予報どおりの素晴らしい晴天。
暑くなってきたので、日焼け止めを塗って半袖に。
おしゃべりしながら歩いていると「甚之助避難小屋」に到着、一本いれます。
まだ小屋の大部分が埋もれています。

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エコーラインの尾根に向かって登ります。
今日の行程では一番の急登でしょうか?
股関節と足の小指が痛くなってきましたが、脳内麻薬が出てきて一気にいっちゃいます。
適度に柔らかい新雪で、スキーアイゼンも不要でした。
振り返れば別山がカッコよく聳えています。

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下から見てても雪煙がすごかった尾根は、予想以上の烈風!!
ウインドシェルを着込んで室堂を目指します。
ものすごく広大な「弥陀ヶ原」上空を荷揚げのヘリが飛んでいました。

無雪期の記憶より緩やかな「五葉坂」を登り切ると「室堂」に到着。
あんなに大きな建物がまだほとんど埋まっています。
先ほどヘリが運んできた小型のパワーショベルが置いてありました。
どうやら、いまから掘り起こし作業のようです。
という訳で中には入れず、建物の陰でランチタイム。
相変わらず風が強いのでさっさと済ませます。



さて、再出発。
今回は「御前峰」のピークはパスして、「大汝峰」方面に向かってもうしばらく登ります。
ここからさらに風が強くなります。
氷のつぶてが顔に当たり、手はかじかんで感覚が薄れてきました・・・。
強風とカチカチの尾根にビビリながら、なんとか「大汝峰」と「剣ヶ峰」の鞍部に到着。
お池巡りルートのあたりですが、当然お池は雪の下。
ここにきて不思議と風がピタリと止みました。
「御前峰」「剣ヶ峰」「大汝峰」に囲まれ、遠くには北アルプスの山々が白く輝いています。
数年前の秋、一気に3つのピークを回ったことを思い出します。
しかし、今日は岩に雪が張り付き、また違った美しさを味わいます。
ようやく烈風から開放されたので、ちょっと一息。

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さて、そろそろ滑りましょう!
まずは「大汝峰」の裾野から「湯ノ谷」へ滑りこみます。
少しパック気味ですが、よく走るナカナカの雪質。
立山にも負けていない広大な斜面を我々だけの貸切で楽しみます!
うーん、贅沢な瞬間・・・。

でも、あまりの広大さにちょっとルートミス!?
本谷ではない支谷へ降りてしまったようです。
しかし結果オーライ!
クリーミーなパウダーが溜まっていて、この時期とは思えない快適な滑りを楽しめました。

YAMAさん編集の動画はコチラ

無事、本谷に合流。
徐々に重い雪質になってきますが、それでも気持ちよく下ります。
アッという間に、「釈迦岳」への登り返し地点に到着。
シールを貼り、緩やかなトラバースの登りで「釈迦岳」ピークを目指します。
ルートも終盤に差し掛かり、さすがに疲れが出てきました・・・。
ここはまったくの無風な上、太陽に照らされてオーバーヒート気味。
どうもペースが上がらず、トボトボ登りました。

ようやく「白山釈迦岳」のピークに到着。
本日初めての山頂を踏みました。
ずっと雪の無い時期に来ようと思いつつ、山スキーでの登頂が先になってしまいましたね(笑)

さて、ここからは滑降の第二ラウンド。
「丸岡谷」へ滑りこみます。
さすがに雪は腐ってますが、そんな雪も楽しみながら滑っていくと滝に出ました。
滝の横は急斜面ながらもしっかり雪が繋がっているので特に問題ありませんでした。

滝を越えてすぐに谷筋を離れ、左手の台地状の樹林帯に入ります。
なかなかルートが読みにくい地形ですが、YAMAさんのナビゲーションで無事林道へでました~。
しかし、ほっとするのもつかの間、最後のアトラクションが待っています!
雪崩で埋まった林道上の雪壁をトラバースしなくてはなりません。
一応ピッケルを手に歩きましたが、かなり緩んだ雪で意外にすんなり通過できて一安心。

真っ白な白山を滑る。 ~白山・湯ノ谷 山スキー~_c0087773_22492689.jpg

あとは長~い林道を滑り(かなり雪がつながってた)、また車道を少し歩いて「市ノ瀬」に無事到着!!
出発から約12時間の長丁場でした。

※※※

途中までは、去年の白山・東面台地の方がキツイかなと思っていましたが、最終的にはやっぱり同じくらいキツイ(笑)
でも「やりきった感」も東面台地と同レベルの大満足の山行になりました。
すばらしい景色の中、強烈な風や氷化した稜線を乗り越え、広大な斜面にまさかのパウダー、そして春らしいベシャ雪も・・・。
めまぐるしく変化する自然条件を味わう、これぞまさしく「山スキー」ではないでしょうか?
こんな遊びを一緒に楽しめる「山スキー仲間」のみなさんに感謝です♪

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