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谷川岳の洗礼。 ~一ノ倉沢衝立岩中央稜 登攀編~
2012年 09月 25日 *
谷川岳の洗礼。 ~一ノ倉沢衝立岩中央稜 登攀編~_c0087773_2032571.jpg




今年の一つの目標としていた、谷川岳・一ノ倉沢でのクライミングに、9月22日・23日で挑んできました~。
さすがは剱・穂高に並ぶ「三大岩場」の一つ、甘いもんじゃなかった!

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金曜の夜、福井から遥か遠い新潟・群馬の県境に向けて出発。
今回のメンバーはM田リーダーの下、みれさんkojiさん、ヤスに私の5人。
1時過ぎにはロープウェイの駐車場入りし、しばしの仮眠。
快適な立体駐車場の空きスペースにマットを敷いてゴロ寝です。

4:30出発。
真っ暗な道をヘッデン灯して、まずは一ノ倉沢出合を目指して歩きます。
一時間ほどで出合に到着しました。
5:30ごろ、ようやくボンヤリと明るくなりだすと・・・
ドカーンと目前に大岩壁が広がりました。
覆いかぶさるかのように聳える「衝立岩」はまさにツイタテ!圧巻です。
写真で見るのとは桁違いの迫力ですよ。

ハーネスを装着し、早速一ノ倉沢を遡ります。
岩ゴロゴロの川原を歩き、途中から左手(右岸)の岸を登っていくと、やがてテラスに出ました。
ここから45mの懸垂下降。
降りたところの対岸はテールリッジの末端でした。

アプローチといえど油断できないと聞く「テールリッジ」。
斜度は無いものの、雪に磨かれツルツルの岩稜は確かに滑りそうでビビリます。
今回履いていった「スメッジⅡ」は相性がいいのかフリクションばっちりで、以外に平気。
でも濡れてたらいやだなぁ。
谷川岳の洗礼。 ~一ノ倉沢衝立岩中央稜 登攀編~_c0087773_20335718.jpg
テールリッジの突き当りが、今回登る「中央稜」の取り付きとなります。
上の写真で、みんなの立っているところがテールリッジ。
テールリッジの終わりから衝立岩のてっぺんに向けて伸びる急な尾根が中央稜です。
ちなみに左手のスカイラインが南稜となります。
コチラを見てもらうと解りやすいです。

本日の中央稜は私たちが一番乗り。
先発の1パーティが南稜に取り付いています。
さっそくクライミングシューズに履き替え、登攀装備を整えます。

今回は5人パーティ。
本来なら2人と3人の二組に分けるのが良いのかもしれません。
でも全ピッチ通してリードできるのはM田さんのみなので、変則的な一組で登ります。
トップのM田さんが二本のロープを引いて登り、それぞれ私とkojiさんがぶら下がります。
私たちが登る時も一本づつロープを引き、それぞれみれさんとヤスがぶら下がるシステム。
ビレイポイントに全員が集まると、スペース的にも時間的にも苦しいので、4番目が登りきった時点でM田さんは次のピッチに出発。
狭いテラスには4本のロープが入り乱れてかなり忙しい(笑)
頭の中もロープもこんがらがります~。
谷川岳の洗礼。 ~一ノ倉沢衝立岩中央稜 登攀編~_c0087773_20343731.jpg
中央稜自体は全部で10ピッチほど。
各ピッチの印象は、ガイドブックの通りなので端折りますね(笑)
全部リードで登れといわれるとちょっと自信ないですが、フォローで登る分には程よい緊張感で楽しい。
全ピッチにわたってかなり岩が脆く、なによりそれが一番怖いです。
個人的にはⅤ-の核心の4ピッチ目より、最終ピッチの方がかなり難しく感じました。
改めて調べたら2通りのルートあるのかも?
ちなみに私のビレイ中、最終ピッチでヤスがフォール!
支点がしっかりした潅木だったから無事だったけど、びっくりしたわ~。
谷川岳の洗礼。 ~一ノ倉沢衝立岩中央稜 登攀編~_c0087773_20345772.jpg
終了点付近で1時過ぎ。
今日のクライミングの達成感を噛締めながら、遅めのランチをとります。

多くの人はここから懸垂で降りるようですが、私たちは稜線へと抜け、谷川岳のピークを経由して下山します。
明日は中央稜の隣の「烏帽子岩南稜」を登攀予定。
こちらは私でもリードできるかもということで楽しみです。
さー、さっさと下山してテントでビールだぁ。

と思っていたのですが・・・・。
谷川岳はそんな甘いもんじゃなかったのです!

つづく
by daisuke_youmei | 2012-09-25 20:35 | クライミング *
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The Original by Sun&Moon
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