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なんちゃってインプレ。
2011年 04月 14日 *
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この前購入したROSSIGNOL「S3」+MARKER「TOUR F12」。
シーズン終盤の購入にもかかわらず、いろんなコンディションで使用することができました。
パウダーから硬いクラストバーンにザラメ、代表的な福井で出会う雪質は滑れたかも。
いまさらながら、実際に使用しての感想を書いてみようと思います。
来シーズンに向けて自分への覚え書き&長文なので、興味の無い方は無視してくださいね(笑)

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まずはパウダーコンディション。
あくまで福井らしい、重くクリーミーなパウダーでの話です。
最初の印象は、「トップが刺さりそうで怖い!」
いわゆる「走破性が悪い」ということでしょうか?

スーパーファットなK2「PONTOON」と比較するのは無理がありますが、
ほぼ同じサイズのK2「SETH PISTOL」と比べても前につんのめりそう。
なんでだ?と検証してみると、まず板の長さがかなり短い。
「SETH」は表記通り、実寸もほぼ179cmあるのに対して、「S3」は178cmにもかかわらず実寸は
172cmくらいしかないのです。
これはトップとテールを曲げる前の長さで表記しているか、曲げたあとの長さを表記しているかの
違いなんでしょうか?
これだけ長さに差があると、単純に浮力に差が出てきそうです。

そして、ビンディングの取り付け位置がけっこう前。
2011モデルの「S3」には3本のブーツセンターが引いてあります。
前から「+5」「0」「-2」です。
メジャーで計った感じ「+5」がコアセンターより若干後ろくらいでした。
5~6cm位のセットバックでいいかと思い「0」の位置に付けたのですが、実際「SETH」と
比率を比べるとかなり前みたい。
線は無いですが、-4で比率的には同じくらいかな。
全長が短いのと相まって、ブーツに装着したとき見える長さがすごく短い。
ビンディングの位置が3cmちがうと滑走感覚は相当変わるのは過去に実験済み
現品を見ずに通販で買ったデメリットが、モロに出てしまいました(泣)

要は前が短いから、ターンの始動時にググッとトップが沈み失速してしまうのでしょう。
今までより前加重をへらせば良いんだろうけど、長年染み込んだポジションはそう簡単に直りません。
どうしようかと考えた末、試しに伸縮式のストックを5cm長くしてみたら・・・。
あれっ。結構いい感じかも!?
そのまま半日滑っていたら、あまり違和感なく滑れるようになりました(笑)

ザラメや湿雪も、パウダー同様、前に乗り過ぎないポジションに慣れれば問題なし。
柔らかい雪に対しては、ある程度の斜度がないと楽しくないのはどの板でも同じかもしれません・・・。

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パウダーに引き換え、予想に反して調子が良かったのが圧雪バーン。
朝イチの締まった雪面に気持ちが良くエッジが食い込みます。
あくまでフリーライドな板ばかりでの比較ですが、今まで手にした板の中でもトップクラスかも。
むしろハードバーンがどの程度滑れるかが心配だっただけに、この逆の結果にちょっと驚きましたね。

先日行った越前甲のガリガリにクラストした硬い北斜面でも、まったく不安は感じませんでした。
これはビンディングの「TOUR F12」の威力もあるでしょうが、「SETH」+「NAXO」で気になっていた変な振動もなく、きれいに板がズレてくれて、スピードコントロールも容易です。
ロッカー形状で、接雪長がかなり短いのも特に気になりません。
この点ではとても満足しました。さすがROSSIGNOLといったところでしょうか。

「SETH」に比べフレックスがしっかりしているのも、硬いバーンで調子の良い一因かもしれません。
以前は好みだった「SETH」のペナペナなフレックスも最近では物足りなく感じていたので、
適度に張りのあるこの硬さは、今の自分にはちょうど良いです。

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最初は、ロッカーに過度の期待を持ちすぎていたのか、「PONTOON」に遠く及ばない
浮力・走破性にがっかりしました。
しかし、硬い雪がこれだけ滑れる上でのパウダー性能と思えば決して悪くない。
ビンディングの位置や長さにしても同じで、前気味・短めにしてはパウダーも滑れることを考えると、
ロッカーの効果も出ているのかも。
逆に「SETH」がこの位置・この長さだったらもっと滑りにくいかもしれませんね。

実際、前気味・短めのメリットも感じていて、以前パークライドがメインだった頃乗っていた、
細目のツインチップの板のような軽快感があります。
そんな大きなキッカーには入っていませんが、ちょっとしたギャップでもテールが長い分、
ポンッと跳ねてくれます。
今時のパークライダーはこのくらいの太さの板が普通みたいなので、パーク的な味付けも
してあるのでしょう。
春先のゲレンデで、地形遊びしながら流すとなかなか楽しいです。
短い長さも、ショートターンはやりやすいし、藪が濃いところでは取り回しが楽そうです。
ビンディング自体も、本気でパークで遊ぼうと思えば物足りないかもしれませんが、
今の私みたいに、たまに冷やかしで遊ぶくらいなら強度・性能共に問題なさそうです。


結果的に、よく言えばオールラウウンド、悪く言えば中途半端という、最初の狙い通りの板でした。
乗れば乗るほど悪くないなと感じてきているので、長い付き合いになればと思いますね。
やはりパウダーでの走破性が気になるようなら、最終手段としてビンを少し後ろに付け替えようかな。

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滑走性能は、上記の通りです。
次は、登りの性能です。

こちらは滑りほどいろんな条件を試したわけではないのですが、最初は勝原スキー場跡地でした。
昼前の新雪で、かなり重くなった湿雪です。
実際歩いた感じは、とくに以前のセットと変わらず、問題はありませんでした。
むしろ全体重量が若干軽くなった分、気持ち軽快になったかな?

滑走・歩行モードの切り替えは、予想以上にやりにくいです。
特に歩行モードから滑走モードの切り替えにコツがいります。
まだ春先での使用だから問題ありませんが、厳冬期だと雪が詰まりそう。
特に福井の雪だと、下駄みたいにならないかが心配。
とりあえず、雪がつきそうなところにシリコンスプレーを吹いてみましたが・・・。
ここら辺の問題は、滑走性能を高めるために構造上の仕方ないと理解しているので我慢します。
Duke・Baronも構造的に同じなので、対策を調べてみようとは思いますが。

二回目は、越前甲。
登りは始終、硬いコンディションです。
シールは以前のセットから、長さだけを短くして再利用しています。
センターが95mmから98mmに少し太くなったため、板に対して一回り細い状態です。
それが原因なのか、ロッカー形状が影響しているのか、若干スリップしやすい?
しかし、私の登る技術が未熟なのが一番の要因のような気がしますが・・・。

ここまでの問題は、まあ我慢できる範囲です。
しかし、一つ無視できない問題が浮上してきました。
「TOUR F12」のクライミングサポートは、ブーツ側のパーツから「吊り下げた」状態でセットします。
ほかの多くのビンディングは、逆に板側から「立ち上がる」状態でセットされます。
これも構造上仕方の無いのでしょうが、強度的には無理のある形ですよね。
予想は的中して、体重をかけると倒れてしまうのです。
それも、収納方向とは「逆」に倒れてしまう!!これはマズイでしょう。
おかげで、越前甲のときはクライミングサポートが使えず、キツかった・・・。
この時、この現象が起きたのは片方だけなので、個体差があるのかもしれません。
もう一度使用して、やはり同じ現象が起きたら、メーカーに問い合わせてみようと思います。

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以上、だらだらと素人考えのインプレでしたが、こういうのもスキーの楽しみの一つですよね!?
メリット・デメリットがあるのは当然なので、しっかり理解した上で、乗り方を考えるなり、
いろいろ工夫するなりして満足できるスキーができればと思います。


※4月22日 追記

先日の越前甲で、改めてクライミングサポートを使用してみました。
結果、倒れることなく無事に使用することができました。

クライミングサポートを下げた状態では、板側のベースプレートの横溝にはまることで、
踏み込んでも倒れないような設計になっています。
下の動画の0:40あたりを見てもらうと構造がわかるでしょうか?

前回の状態がどうなっていたのか、今となっては分らないですが、この横溝との位置関係が
ズレていたのではないかと考えています。

歩行モードでは、ビンディングが4cmほど後退する構造となっています。
もしかすると、切り替えレバーが少し起きた状態で、完全に後退しきっていなかったのかもしれません。
結果的に、ベースの横溝と噛みあってなかったのかなと・・・。

とりあえず、これからはこのことに注意して使用してみようと思っています。


by daisuke_youmei | 2011-04-14 23:23 *
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